お知らせ
文子天神社養蚕祭
日時 4月3日
4月3日 文子天神社の養蚕祭(ようさんさい)
☆10時より文子天神社のご神前にて養蚕祭を斎行いたします。
お蚕様の健やかで麗しい成長、養蚕家様が生糸のように末永くご活躍をされますこと、皆様の技芸上達をお祈りいたします。
慶長年間(江戸初期)には文子様をお蚕様の神としておまつりしておりました。お祭りの参列はどなたでも出来ます。
●所沢市唯一となった北野の養蚕の歴史
慶長19年(1614)7月16日(旧暦)、当社の彫物より、養蚕の神として文子様をおまつりしておりましたことが分かります。つまり、所沢市において、江戸初期には北野天神の文子様をお蚕様の神様として信仰し、村の人々が繭玉を奉納していました。現在、所沢市唯一の養蚕家は当社の氏子さんです。所沢市の養蚕文化を伝えていく中で、この巡り合わせは大変意義深いことに感じております。
●文子天神社の多治比文子(たじひのあやこ)
文子天神社では菅原道真公の乳母である多治比文子(たじひのあやこ)という女性をおまつりしています。全国の天神信仰の礎となった人物です。おそらく関東で文子様をおまつりしているは北野天神社のみです。
●お蚕様、女性子供の守り神、技芸上達の神
所沢市の生業であった養蚕と結びつき、文子様はお蚕様の神として信仰を集めています。それだけでなく、女性や子供の守り神、技芸上達の神としても崇敬されてきました。それを裏付けるように繭玉や生糸とともに、ご婦人方からの手芸や裁縫品が多く奉納されています。
●六所神社の蠶影神社(こかげじんじゃ)と猫絵の殿様
当社の兼務社である六所神社の篇額は、江戸時代後期に、新田岩松氏のお殿様である新田道純が書かれました。新田岩松氏の歴代のお殿様が描いた猫絵は、特にネズミ除けに効果があると信仰され、養蚕農家の求めに応じて描かれました。「猫絵の殿様」として知られています。興味深いことに、本殿の隣には、養蚕の豊作を祈る蚕影神社の社殿もあります。所沢市の養蚕の文化を伝える六所神社にも是非お参りください。